佐川が生んだ偉人・田中光顕やジョン万次郎らが往き来した旧松山街道とは

田中光顕は1843年(天保14年)11月生まれ、1939年(昭和14年)3月に95歳で亡くなりました。江戸・明治・大正・昭和を生き抜いた土佐の偉人です。全国的にはどうした人?と言われることが大半ですが、「忘れかけられていた坂本龍馬を時の人にした人物」といえば興味が湧いて来るはずです。
江戸期は土佐藩家老(深尾氏家臣)でしたが、1864年同志を集めて脱藩、長州藩の高杉晋作の弟子となりました。その後、土佐藩出身の中岡慎太郎率いる陸援隊で活躍しましたが、龍馬と慎太郎が京都で暗殺された時、一番早くその場に駆けつけ、もはや虫の声だった慎太郎と会話したと言われています。
明治になってからは一転、岩倉使節団の一員として欧米を視察(航路で世界一周)、貴族院議員となり、何と宮内大臣を11年勤めました。
政界引退後は日本各地で維新烈士の顕彰に尽力、志士たちの遺墨、遺品などを熱心に収集しました。
ふるさと佐川の青山文庫にその多くは所蔵されています。是非ご覧ください。
まさしく「坂本龍馬をプロデュースした男」として知る人ぞ知る人物なのです。

前置きが長くなりましたが、郷土の偉人が1864年に脱藩した道(旧松山街道)を少しでも歩き、当時の面影に浸ろうと、先日有志約10名で視察してきました。ルートは佐川町赤土峠から仁淀川町鈴ヶ峠までです。

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まずは赤土峠。今はトンネルを通るのでこちらに来ることはないですが、志あるものが集結し脱藩、長州へ向かったと思うと、感慨深いものがあります。時の香りがします。

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越知町、下ノ宮から焼坂を通り、一同黙々と樺休場(休憩場)を目指して歩きます。

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振り返ると遠方に田中光顕らが通ってきたルートが見えます。人目をさけて船で川を渡ったということです。丁度ショウガの収穫前で景観に彩を添えています。

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前方左奥に黒森山(1017m)が見えています。この山の向かって左側面8合目くらいのところが鈴ヶ峠(約850m)。あそこを通って現在の仁淀川町池川に抜けていったということです。

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旧松山街道の遺産である石畳が少し見え隠れしており往時を偲びます。

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石神さん登場。もうすぐ横畠地区に入ります。

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黒森山山麓に入ってきました。こちら方面は伊予の国から土佐の国に向かう旧土佐街道。

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こちらは土佐の国から伊予の国に向かう旧松山街道。

そうです! 同じ道なのに歩く(進む)方向によって名称が変わるのです。
それで言うとジョン万次郎が帰国後、琉球、長崎を経由して1852年土佐に凱旋帰国したのは旧土佐街道ということになります。

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やっとのことで鈴ヶ峠にたどり着きました。木の葉っぱの間から筒上山(向かって左)と手箱山(向かって右)が大迫力で見えています。いつもUFOラインから見るので山の北面を眺めてきましたが、今回は南面。
太陽の日差しをもろに受けるので、山肌がはっきり見えました。リアルで迫力満点でした。

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ここに来たかったというメンバーが多かったように思います。
こことは鈴ヶ峠にある「天晴年号の入った灯明台」。
慶應の次の年号は明治ですが、慶應の次が天晴であったという幻の年号が彫刻されています。慶應3年が天晴元年であったという説が高知の随所に残っています。
摩訶不思議。

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帰りに車で黒森山のてっぺんに行ってきました。鈴ヶ峠では木の葉が邪魔して見えなかった石鎚山(正面左)がはっきりと見えています。一同「おお~」と声をあげるのも分かります。関西、近畿以西最高峰の山ですから。

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越知町の横畠まで帰ってきました。夕暮れ迫る中、ススキのお出迎え。秋が一日一日深まっています。

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最後に、薬師堂、大山祇神社本殿にある長州大工による彫刻を見学。緻密で精巧な彫刻群は、見るものを皆うならせるほどの傑作品です。失礼ですがここにひっそりと置かれているのはもったいない気がします。例え日光にあったとしても、訪問者は「さすが日光や。見事な彫刻品が置かれているわ。」と賛辞の言葉を送るに違いありません。

以上で、旧松山街道探索レポート(佐川赤土峠から仁淀川町鈴ヶ峠)を終わります。



LOVEかわいい仁淀川


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